伸びをどう処理するか・・

今日も比較的暑さが和らいで、作業していてもそれ程汗をかかなくなりました・・・その勢いで、代車の洗車を実施!

いつでもキレイな代車をお貸しできるよう準備をしておかねば!!

さて、本日のご紹介

 栗東市よりホンダ・シャトルのお客様です。

納車されて3ヶ月ほどの新車。

 それなのに、いつの間にか・・(汗)

リヤフェンダーアーチにキズを伴う深い凹みが・・・。

コノ部分はインナーパネルとの隙間が殆んど無く、ツールを入れることも出来ないし、裏に穴を開けることも不可能です・・。

ということで、表から引っ張って直すプーリング工法です。

しかし、コレだけ深いと、鋼鈑に伸びが強く出ていて、引っ張っても芯が出せません、出たとしても盛り上がります。

 引っ張っても全然芯が出てこなく、富士山のように周りだけ盛り上がります。

何度か引っ張った所で、ヘコミの芯は出たのですが、盛り上がりが凄い・・。

その盛り上がりを上手く周りに散らし、無事に違和感無く仕上げました!

初めてのデントリペアにオーナー様も「こんなにキレイに直るんだ~」とご満足いただけました!

 ちなみに今回は、いち、にい、さん・・・8回ですね!

8回引っ張って、叩いてを繰り返し、仕上げました~~

 こちらは彦根市より、トヨタ・アルファードのお客様です。

こちらのお客様も中古車ですが、納車されて間もないそうです。

 慣れない事もあって、バックで何かにヒット・・・。

リヤゲートが深く凹んでいます。

先ほどと同じように深く凹むと鋼鈑は伸びが強く出ます。

例えば、ビニールに指を強くメリ込ませると、伸びて二度と平らなビニールには戻らないですよね!?

同じように鋼鈑も伸びると、二度と平らな状態には戻りません。

板金塗装では、熱で焼いて鉄を収縮し、伸びを絞るのですが・・デントリペアでは高温の熱は使えません。

したがって、周りに散らすか・・盛り上がった仕上がりにするか・・ハタマタ凹んだままにするか?です。

今回は平らな面が広い部分なので散らしが上手く使えません。

結果、少し盛り上がり気味で収めました。

普通に見る分にはほとんど気にならないレベルで、オーナー様もご満足いただけました~~

このようにデントリペアは本当に奥が深く、毎回毎回頭を使い、悩みっぱなしです・・。

如何にお客様に喜んで頂けるか? それだけを考えて日々精進するのみです(笑顔)